<新型コロナ5類引き下げで何がどう変わる?>
●感染者本人や濃厚接触者の「待機期間」が無くなる。
●「医療費」が原則、自己負担になる可能性がある。
●会話をする時や公共交通機関を利用する時は着用が推奨されている「屋内でのマスク着用」について、発熱してる人などを除き、原則不要とする方向で調整。
このマスク着用を含めた今後の感染対策の在り方について、1月25日、国の専門家組織が新たな考えを示した。「個人や集団が流行状況やリスクに応じ主体的に実施する」という考えだ。
これまでの一律の感染対策ではなく、一人一人が自分の判断で決めるという考え方だ。
マスク外したいなと思っても、周りの目が気になったり、感染を不安視する人もいるので、実際は外せない。すぐには難しい現状もある。
この考えについて国の専門家組織は、対策を行うこともやめることも「どちらも強要されないような配慮がされるべきだ」としている。
その中で「3年間培ってきたエチケット」という言葉のように、重症化しやすい人を守ることなど周囲への配慮を前提として掲げている。
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<世界では“脱マスク”の動きが進む>
アメリカでは、すべての州でマスクの着用義務が撤廃され、多くの人が着用していなかった。首都・ワシントンで話を聞いてみると…
●「僕はワクチンをすべて接種しているので、外ではマスクをしていません。空港など旅行するときのために荷物の中に一つはマスクを持っています」
●「感染の心配がないわけではないが、コロナについて以前より理解したし、予防接種も受けた。マスクを再度つける必要があると感じたらつける」
●「交通機関に乗っているときは必ずつけます。外は換気ができているからマスクは着けていません」
一方でこんな意見も…
●「私は外でマスクをする必要がないと思います。(日本人がマスクを外さないのは)恐れているからでしょうか?今はそこまで感染が広がっていないから、なぜマスクをしているのかわからない」
“脱マスク”が進むアメリカだが、最近は感染力が強いとされるオミクロン株の新系統が急拡大している。日本でも感染拡大が懸念される中、どのようにしてマスクの着用をめぐる着地点を見つけていくのか。政府には丁寧な議論と説明が求められる。
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