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00:00 OP
01:17 女性が恐れている理由
07:03 怖いと思うもの
09:12 個人の問題?
本日は「男性の性欲は怖い」というテーマでお話しします。
こういうテーマで動画を撮ると、恐らく批判されると思うんです。
いやいや男性だけじゃないでしょ、女性の性欲だって暴力的な部分があったり、陰湿なところがあるんじゃないか、と言われそうです。
言われそうですけれども、今回は男性の方に焦点を絞ってお話しします。
あと、それは気にしすぎだよ、という声もあると思うんです。
女の人が気にしすぎてるんだ、と。
いわゆるクソフェミだ、みたいな意見もなくはないと思うんです。
色々あるかもしれないですけれども、怖がってますから。
怖いんです。
怖いのは全ての人じゃないかもしれないけれども、多くの人は感じているし、そして感じているという事実は否定するのではなく、まず受け入れる、理解するところからスタートしないといけないと思うんです。
なのでその話をしようかなと思います。
■女性が恐れている理由
男性の性欲は怖いという話ですが、これは、女性が恐れていることを男性は知らないことが多いです。
よくわかっていない人が多いんです。
たぶんおじさんの中でそういう人は多いと思います。
普通に怖いですよ。
男の人の性欲は怖いというのがよくわからないのであれば、例えば若いライオンや若いゴリラ、オスの、怖いじゃないですか。
若い牛とか、闘争的ですごく猛々しいですよね。
まさにその感じで怖いです。
それは若いオス、人間のオスも同じで怖いんです。
腕力がありますよね。
腕力はあるし、知性はないですよ、若い男は。
知性はないというとアレだけど、経験や知識は全然ないですから、まだまだ。
若い女性もそうですけれども、若いということは頭の回転が良くても知識や経験が足りないので。日本人の平均年齢って46、47、48とかですから、全体から見るとやはり知性は低いと言わざるを得ないです。
そういう人がかなりの腕力を持っている。
10代、20代の脳みそはドパミンに支配されやすいんです。
だから衝動的になりやすいし、社会のルールに反したことを好むんです。
それは、人間が大人になっていくために、成熟するために、おそらく必要な要素なんだと思います。
脳科学的にそれはわかっているんです。
0代、40代の脳と10代、20代の脳は全然違うんです。
でもそういうものなんです。
ドパミンに支配されやすい。
それはある意味すごく攻撃的だし、戦いに勝つ、競争に勝つ、という本能が色濃いんです。
だからそれは怖く見えるでしょう。
あとは共感力がないんです。
共感力が乏しいです。
男性の脳みそは、女性に比べて共感力が低いと言われてます。
そして、まだ知識や経験が本当にないので共感力は低いかなという気がします、若いと特に。
もちろんおじさんとかも低いですよ。
女性として経験したことがないので、やっぱり。
今はまだまだ男性社会ですから、日本は。
女性と接する機会も少なく知識や経験が乏しいので、女性に対する共感力が乏しいと言わざるを得ないかなと思います。
生理の経験をしたことがないので、女性性というものに対する無理解というのはあるかなと思います。
逆に女性は男性のことを理解しているのかと言われると「う~ん」と思いますけれども、でも生理のあるなしだと「なし」のことは想像しやすいですかね。
生理がある人は生理がない状況も経験してるのでわかる。女性の方が男性より男性性というのは想像しやすいのかなという気はします。
男の人は本能的にそもそも子育てへの無関心がありますので、最初の段階で。
父性というのは母性よりも後から生まれてくるので、そういうところもちょっと怖いですよね。
性的なコミュニケーション、ボディタッチのコミュニケーションを、子育てを前提とせずに好むのは男性の方が多いという感じです。
あとは競争意識が強いです。
男同士の戦いというものを男性は好みます。
社会的権力とも結びついていることが多いです、男性社会なので。
男性は社会的というか、会社で出世しやすいです。
社会的な権力と結びついているので逆らいにくいです、女性というのは。
だから怖いよということです。
一部の女性には適応する人もいるんです。
男性性を理解して適応する女性もいます。
例えば、夜のお店で働く人とかは、女性性を逆手にとって、男性からお金を取るというか、ビジネスをする人たちなので適応している人たち、あざとい女子とか言われ方をしますけど、適用する人もいるけれど、それは全員じゃないよ、ということです。
男の人はそれを言うこともあります。
他の女子はこういう風に頑張ってるんだから、お前も男性に馴染め、みたいな言い方をするおじさんたちもいるんだけど、それは僕は間違いだと思います。
本来、別のものでもあるし、互いのカルチャーというか価値観を尊重しなきゃいけないので。
多様性は大事ですから。
男性が「歩み寄れ」と言うのは間違いなんじゃないかなと僕は思います。
一部歩み寄っている、上手くやっている人もいますよ、と。
逆に男性の側で女心を上手く利用している人たちもいるので、どっちもどっちと言えばどっちもどっちです。
■怖いと思うもの
怖いなと思うのは、アダルト産業、アイドル文化、アニメ文化などを見ると、ちょっと怖いというか気持ち悪い感じがします。
例えばアダルト産業は、ここではあまり話さないですけど、やはり暴力的な性行為を、フィクションの中だからという形で実現しているものもあります。
確かにちょっと怖いというか、気持ち悪いなと思う人がいてもおかしくないです。
しかも日本では、それを薄めた形で、アイドルカルチャーやアニメの中にあって、アニメの中では美少女の戦いとかありますけど、胸を強調したようなキャラクターグッズがあったり、それが公共の場でポスターになっている、というのもなんか怖いというか。
内容は美少女と戦いとありますが、男の人は戦いが好きなので、戦いモノでしかもそこに美少女が出てきて、美少女が戦うこともあれば、戦う目的は美少女のためだったりもするので、こういう内容というのもちょっと怖いというか、アレかなと思います。
でも僕もよくわかります。
自分が中学生のとき、知らないおじさんに声をかけられるとかありましたから。
本当に当時は、ということですけれども。
そういうことがあったので、「これ女の子だったらたぶん怖いだろうな」とそのとき思ってました。思った記憶があります。
■個人の問題?
こういう話をすると、そもそも何でもかんでも女性と男性に二分割して、男性が悪いという話にしすぎてる人もいませんか、ということを言われることもあります。
性差の問題ではなく、個人の問題なんじゃないか、という話があったりします。
これもそういう側面もあるだろうなと思います。
発達障害(ASD、ADHD)の問題、社交不安の問題、境界性パーソナリティ症の問題、摂食障害の問題というものを、全て男性が悪いからこうなったんじゃないか、父親が悪いからこうなったんじゃないか、社会が悪いからこうなったんじゃないか、という形で問題を単純化させてしまい、自分の問題を全て男性の問題にしてしまうパターンもなくはないです、もちろん。
問題をシンプルに捉えすぎてしまって、自分が持っている生きづらさを男性の問題にしすぎていることもあります。
治療の中でそういう気づきが必要な人も一部います。
そもそも思春期以降は全て性が絡むんです。
人間の僕らが持つ自我は、子どものときはまだ性を意識しないんです。
男の子、女の子は意識しているけれども、いわゆる第二次性徴のときに性ホルモンの影響を強く受けるようになります。
そのときに我々が悩むとか、不安になる、人の目が気になる、そういうより抽象的なことが考えられるようになります。
そういう脳に切り替わっていきます。
二回生まれる、と言うんです人間は。
最初に生まれたとき、そして第二次性徴のとき、二回産まれるというんですけれども、二回目の出生のときには必ず性の問題がつきまとうので、僕らが持つ生きづらさというのは性が絡むというのはどうしてもあります。
絡むんだけれども全てではないというか、そこはとても難しい。
難しいというか、複雑に絡んでいます。
より細かく見ていって、この問題は男性のせいじゃなくて自分のせいだよね、生きづらい社会はあるんだけど、社会のせいだけじゃなく、自分の中でこれをどう折り合いをつけるのかということを学ぶことが必要かなと思います。
人間は動物なので、若いオスって怖いですよね。
動物園とか見ててもそうじゃないですか。
若いオスは、ライオンにしても、トラにしても、ゴリラにしても、牛にしても、馬にしても、何でもいいんですけど、怖いので、そこを上手くどう折り合いをつけるのか、社会としてどうルールを作っていくのか、というのはとても重要だと思います。
ルールを作っていくためには、ルールの前段階としてカルチャーとして、みんなが知るカルチャーとして理解して共感していく、そしてその中でルールというか、エッセンスを抽出していくということはとても重要かなと思います。
男性の性欲が怖いというのも、否定するんじゃなくてみんなに理解してもらいたいなと思い、今回動画にしました。
#精神科医 #益田裕介 #オンライン自助会
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