熊本県警の男の警部補2人が女性に対するわいせつ行為などの疑いで書類送検され、『免職』と『停職』の懲戒処分となった不祥事をめぐり、宮内 彰久 県警本部長が25日、県議会の常任委員会で謝罪しました。
これに対し委員からは、県警が会見を開かなかったことなど一連の対応を問題視する意見が出されました。
熊本県警によりますと、警察署の交通課に勤務する30代の男の警部補は去年、自宅で複数人と飲酒後、2人きりとなった女性に対し同意なく性的な行為を行った上、別の日にも、この女性に対し車の中で体を触るなどのわいせつな行為をしたということです。
この警部補は、2月21日付で不同意性交等などの疑いで書類送検され、懲戒免職処分となりました。
また、警察署の警備課に勤務する40代の男の警部補は一緒に飲酒した女性に対し、体を触るなどのわいせつな行為をしたとして書類送検され、停職6カ月の懲戒処分を受けました。
25日の県議会常任委員会で熊本県警の宮内 彰久 本部長は。
【熊本県警 宮内 彰久 本部長】
「先般、本県警察官が女性に対してわいせつな行為を行うなどの事案を発生させ、懲戒免職等の処分を受けたことにつきまして委員をはじめ県民に深くおわび申し上げます」
これに対し、委員からは処分の公表時に県警が会見を開かなかった対応について意見が相次ぎました。
【岩田 智子 委員】
「記者会見をしなかった本部長の見解を聞きたい」
【熊本県警 宮内 彰久 本部長】
「記者会見は事案の内容を踏まえて個別に判断している。今回は〈記者レク〉という形で行ったが、県民にしっかり説明できたと認識している」
【岩田 智子 委員】
「記者会見したほうが県民の信頼得ることになるのではないか」
【熊本県警 宮内 彰久 本部長】
「今回は事案の内容を踏まえて記者に対するレクというのが適切であると判断した」
【高野 洋介 委員】
「記者レクはなぜするのかというと記者が県民にかみ砕いて報道をする。そして県民に理解をしてもらう。記者やマスメディアが不満に思っていると聞いている」
【熊本県警 宮内 彰久 本部長】
「一部、ご理解いただけていないところがあるというのは私たちも認識している。私たちの判断、根拠をしっかりとこれからも説明して報道の皆さんに理解が得られるよう努力していきたい」
熊本県警は氏名や年齢なども公表しておらず、理由について「警察庁の指針に基づき、本人や被害者、関係者のプライバシーに配慮した」と説明しています。
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