「アナフィラキシーという判断は一切なかった?」「アナフィラキシー、その…」ボイスレコーダーに残された現場の医師とのやり取り ワクチン接種後に女性死亡で(2022/11/11)

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愛知県の女性が新型コロナワクチンを接種した直後に死亡しました。アナフィラキシーの治療を受けることなく亡くなった女性。なぜ命を救うことができなかったのでしょうか。

「こちらが祭壇になるんですね」

愛知県愛西市に住む45歳の男性。夫婦二人暮らしの生活が、11月5日、突然終わってしまいました。

(妻を亡くした男性)
「たった二人の家族で、ずっと長く一緒に、これからも一緒にいたかった。…妻を亡くした。許せません。簡単なことでは。彼女の無念を晴らしてあげたい」

亡くなった妻は42歳。BA5対応型ワクチンを接種直後、体調が急変して死亡しました。

(妻を亡くした男性)
「天真爛漫でいつも明るくて、後ろでドンと構えていてくれる感じ。彼女がいたから頑張れた」

妻は、5日の午後2時過ぎ、市内の集団接種会場でワクチンを接種しましたが、その5分後、「息苦しい」と体調悪化を訴え、嘔吐などの症状も出ました。

その場で心肺停止し病院へ運ばれましたが、およそ1時間半後死亡が確認されました。死因は急性心不全とされています。

夫婦の結婚生活は18年目に入っていました。子どもはいませんが、8匹の猫たちをかわいがってきました。

綾乃さんは毎日日記をつけていました。

亡くなる2日前。

「ずっと2人で家にいてゆっくり過ごした。まあこんな休みもいいね」

亡くなる前日の4日には部屋を片付けない英治さんへの不満も書かれていました。

そして、5日。綾乃さんはワクチン接種に行く日の午前、こう書いていました。

「きょうは午後からワクチン4回目があったわ…面倒だからできればしたくないけど、やっぱり接種しておいたほうがいいな、とは思うよね」

これが、日記の最後となりました。

(妻を亡くした男性)
「ぼくここ(祭壇の前)で寝ています。寂しくて。彼女が遺体になって寝かされていた布団なのですが、片づけることができなくて…。朝会って、夜に何でこんなことになるんだって…今でも夢なのかなと思うことがあるんです」

■「血圧や呼吸を測らないとアドレナリンは打てない」

長年連れ添った妻を、思いもよらない形で失った夫。このときの現場の対応に強い疑問を抱いています。

(妻を亡くした男性)
「派遣されて来ていた看護師は『アナフィラキシーに対応したことがない』と言っていた。処置した医師も『アナフィラキシーに対応したことがない』と言っていた」

妻は、ワクチン接種で起きることのある急激なアレルギー反応、「アナフィラキシー」を起こした可能性がありますが、その場に待機していた医師や看護師は、アナフィラキシーへの対応をしませんでした。

なぜ、その対応をしてくれなかったのか。夫の英治さんと現場にいた内科医師とのやり取りがボイスレコーダーに残されています。

(夫)
「アナフィラキシーの症状には当てはまらないんですか?先生の見立てでは、それは違うという判断だったんですか」

(内科医師)
「その時に血痰が出ていたので、何らかの肺胞出血、肺からの出血があったと」

(夫)
「でも、コロナのワクチンを打ったら、一番に疑うのはアナフィラキシー?疑いがあるから準備していたはずなのに、なぜすぐ使おうとしなかった?」

(内科医師)
「それに関してはあの…」

このときパルスオキシメーターの計測で、妻の血中酸素の濃度はわずか54パーセント。本来95以上は必要なため、まさしく緊急事態でした。

「アナフィラキシーという判断は一切なかった?」

(内科医)
「アナフィラキシー、その…」

医師が言いよどむと、別の声が。地元医師会会長です。

(地元医師会会長)
「一般的には血圧がどうなっているかとか、呼吸状態がどうなのかが必須だと思う。アナフィラキシーを判断する上でも必須で、それなしでエピペン(アドレナリン)を打つことはないと思う」

地元医師会の会長は、血圧や呼吸を測らないとアドレナリンは打てないと説明しました。

しかし、日本救急医学会が出しているガイドラインには、ワクチン接種で急激な体調悪化があった際は「迷わず」筋肉注射でもかまわないので、アドレナリンを投与すべきとしています。

■国は改めてアナフィラキシーへの適切な対処を指示

(西春内科・在宅クリニック 福井康大院長)
「(アドレナリンの)容量調節をして、太ももの前側で打ち込む」

こう話すのは、愛知県北名古屋市の西春内科・在宅クリニックの福井康大(ふくいやすひろ)医師。

アナフィラキシーが起きた際の、最も優先すべき対応がアドレナリン注射だと話します。

(西春内科・在宅クリニック 福井康大院長)
「アナフィラキシーの疑いと診断したタイミングですぐに打つ。症状が進んでからアドレナリンを打っていては効果は遅いので直ちに打つ」

そして、愛知県愛西市で女性が亡くなった、今回の件についてはこう話します。

(西春内科・在宅クリニック 福井康大院長)
「非常に残念なことだと思う。こういうことが二度とないように各医療機関・ワクチン接種する会場などでは、有事の際にすぐに対応できるように環境を整えていく必要があると強く感じている」

ワクチン接種後の体調急変に、どう対処すべきだったのか。新型コロナワクチンを打つ全ての人に関係する問題です。国は11日改めて、アナフィラキシーへの適切な対処を全国の都道府県や市町村に指示しています。

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